百年家・楽しい集い

　「お師匠さま。家に筆があったけれど穂の根元まで柔らかくして仕舞っているので、
矢張り新しいのを買わないと駄目でしょうね。」と訊いて見ると
　さすが吾がお師匠さま。即座に
「卵の白味をたっぷり筆に含ませて穂先を整えて乾かせなさい。」
そうか、そんな方法があるのか

筆に白味をたっぷり含ませた。そして窓際のｶｰﾃﾝﾚｰﾙにぶら下げた。
「お師匠さま、黄味はどうしましょう？」「お好きなように」「はい」
精気を蘇らせるため小皿から一気にぐい飲み！
効果・反応・何もなし。
　兎も角大枚￥2,000.の小筆は買わずに済みそうだ。
準備万端整った。あとは墨を磨って「あ・い・う・え・お・」だぁ。
　これからの手習いの経過は、
皆様には退屈だし、私も恥ずかしいので、例の「純雁皮」に清書した日までご猶予を。
「純雁皮」への清書？「無理・無理・」うぅん～私もそう思う。
まぁ三日坊主にならぬよう私の能力の限界まで頑張りま～す。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　迷鶏 拝