2010年03月30日

青春の詩

迷鶏です。
 お久しぶりです。今回は一寸お堅い話を聞いてください。
 私が社会人になった20台半ば、企業研修の中の一部で「青春とは」という講義を受けました。
何処かの大学の教授というその人の巧みな話術に私はぐんぐん引かれていきました。
聴いている間に「おや昔に知っているかも・・」とも思いました。
 そうなんです。研修から帰って何ヶ月も起って、ふと思い出しました。
1946年。私が旧制中学2年生の頃、
早大卒の目がくりっと大きな英語の教師Mr.N.・渾名は「ラージメルン」
の家が近所だったのでよく遊びに行っていました。
ある日、何時かはお前の役に立つから和訳して持って置くようにと
英語がびっしり書いた一枚の紙切れを呉れました。
難しそうなことが書いてあり、当時の私には到底翻訳できる能力もなく、
一応、所々英和辞典を紐解いて中身を和訳しようとしましたが、所詮歯が立たず、
机の引き出しの奥に入れたままでした。家捜しの末、ありました。
 その英文紙片と研修会での和訳コピーを両方に置いて照合しました。
一言一句、良い言葉で成る程成る程と感動しました。
でも今から思えば当時の私は詩の言葉に酔っただけで、
深い意味は理解していなかったと考えます。
 今回改めて恩師の英文紙片を探しましたが見当たりません。
どこかの書籍にひっそりと身を隠しているのかもしれません。残念。
 恩師も鬼籍に入られました。時代は留まることなく動いていきます。
 なお、この詩を聞かせたい相手は年老いた人が対象ではと考えます。
今、この詩を改めて読むとき深い感銘を感じます。

「青春とは人生のある時期を言うのではない。
情熱を失うとき老いる。情熱を失うとき精神がしぼむ」
 的を得た素晴らしい、文言だと思いませんか。

 以下、「青春の詩」の和訳・英文を掲載します。
和訳は、関係先の了解を得ています。

「青春(The Youth.)」全文   原作 サミエル・ウルマン 邦訳 岡田 義夫
 
青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相(ようそう)を言うのだ。

優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦(きょうだ)を却ける勇猛心、

安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いが来る。

歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。

苦悶や狐疑(こぎ)や、不安、恐怖、失望、

こう言うものこそ恰(あたか)も長年月の如く人を老いさせ、。

精気ある魂をも芥(あくた)に帰せしめてしまう

年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。

曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、

その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰、

事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、

人生への歓喜と興味。人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる、

人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる、

希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、

そして偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。 

これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、

皮肉の厚氷(あつごおり)がこれを堅くとざすに至れば、

この時にこそ人は全く老いて、

神の憐れみを乞うる他はなくなる。       

                 蔵版   青春の会


A. Original 版
 「THE YOUTH」 by Sumel Ullman

 Youth is not a time of life; it is a state of mind;
it is not a matter of rosy cheeks, red lips and supple knees;
it is a matter of will, a quality of the imagination,
a vigor of the emotions;
 
 Youth means a temperamental predominance of courage over timidity
of the appetite, for adventure over the love of ease.
This often exists in a man of sixty more than a boy of twenty.
Nobody grows old merely by a number of years.
We grow old by deserting our ideals.

 Years may wrinkle the skin, but to give up enthusiasm wrinkes the soul.
Worry, fear,self-distrust bows the heart and turns spirit back to dust.

 Whether sixty or sixteen,
.there is in every human being's heart the lure of wonder,
the unfailing child-like appetite of what's next,
and the joy of the game of living.
In the center of your heart and my heart there is a wireless station;
so long as it receives messages of beauty,hope,cheer,courage
and power from men and from the Infinite, so long are you yong.
When the serials are down, and your sporit is covered with snows
of cynicism and the ice of pessimism, then you are grown old.
even at twnnty, but as long as your aerials are up, to catch the waves
of optiemism, there is hope you may die yong at eighty


Posted by 百ちゃん at 15:27│Comments(0)その他
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